ブログで数式を書く際、WordPressには、MathJax-LaTeXというプラグインを使っています。Typoraの数式表示機能もMathJaxを使っているので、Typoraで下書きをしてWordPressにコピペして清書しています。
ただ、両者ともMathJaxなのに、単純にコピペしてもうまくいかず、微修正が必要です。どの程度コピペがうまくいくかは、WordPress側のエディタの設定やプラグインの状況にもよりそうなので、ここに示すものが必ずしも全ての人に当てはまるわけではないかもしれませんが、微修正のポイントをまとめていますので参考にしてください。
数式の書き方
TyporaもWordPress(MathJax-Latex)も、ディスプレイ形式、インライン形式の両方の数式を書くことができます。
ディスプレイ形式の数式
Typoraの場合
Latex形式の数式を$$
と$$
で囲むことで数式を表示できるようになります。
$$
S=\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}X_i \\
S_2=\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}X_i^2
$$
と書くと、以下のようになります。
$$
S=\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}X_i \\
S_2=\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}X_i^2
$$
WordPress(MathJax-LaTeX)の場合
MathJax-Latexを使う場合、以下のようにMathJax-Latex起動用のショートコードを書く必要があります。どこに書いても良いらしいですが、僕はタイトルの直後に記述しています。
[mathjax]
WordPressもTypora同様、段落やショートコードの中で、Latex形式の数式を$$
と$$
で囲むことで数式を表示できるようになります。ただし、段落で書く場合は、1要素の中で書く必要があります。$$を書いた後、Entrerを押してしまうと別の段落に変わってしまい、一つの要素と認識されなくなってしまうので、Shift+Enterで改行する必要があります。
$$ (Shift+Enterで改行)
S=\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}X_i \\ (Shift+Enterで改行)
S_2=\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}X_i^2 (Shift+Enterで改行)
$$
と書くと、以下のようになります。
$$
S=\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}X_i \\
S_2=\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}X_i^2
$$
インライン形式
Typoraの場合
デフォルトの設定ではインラインの数式を書くことはできません。インラインで数式を書くためには以下の設定が必要です。
インラインで数式を書くための設定方法(下図参照)
①メニューから設定ダイアログを開く(Typora – 設定)
②インライン数式にチェック(Markdown – 文法サポート – インライン数式)
③Typoraを再起動

上記の設定の後、$
と$
で数式を囲むことでインラインの記述が可能になります。
以下のように書くと『ここと$S=\sum_{i=0}^{n-1}X_i$ここの間がインライン記述です。』
以下のように出力されます。
『ここと\(S=\sum_{i=0}^{n-1}X_i\)ここの間がインライン記述です。』
WordPress(MathJax-LaTeX)の場合
WordPressでは、\(
と\)
で数式を囲むことでインラインの記述が可能になります。ここはTyporaとは違います。
以下のように書くと『ここと\(S=\sum_{i=0}^{n-1}X_i\)ここの間がインライン記述です。』
以下のように表示されます。
『ここと\(S=\sum_{i=0}^{n-1}X_i\)ここの間がインライン記述です。』
TyporaからWordPressへコピぺする場合の注意点
TyporaからWordPressにへコピペする場合、以下の2点に注意して、WordPressの原稿を修正してください。
-
上にも書きましたが、インライン数式の書き方がTyporaとWordPress(MathJax-Latex)で異なるので、インライン数式の部分は個別に
$
から\(
または\)
に直す必要があります。 -
改行の指示がうまくペーストされません。ひとつめの
\
がエスケープ記号と認識されてしまうのか、\\
が\
になってしまいます。ペースト後、改行指示の部分については、\
を追加する必要があります。
まとめ
Typora(数式表示機能MathJax)で下書き、WordPress + MathJax-LaTeXプラグインでブログ記事作成とすれば、両者ともMathJaxなので数式を含んだ記事が書きやすくなります。原稿をコピペする場合は「インライン数式」「改行」の部分を微修正が必要であることに注意してください。
数式をつかった記事の例はこちら

関連記事
