アドセンス クリック単価が1円とか0円の原因ってこれじゃない?

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世間では、アドセンスのクリック単価の平均は20円〜30円と言われ、クリック単価10円以下だと単価の低さを嘆く人もいる状況。1クリック100円近い数字が出て、ウキウキする時がある一方、1クリックで、1円なんてことも…。そしてついに0円…。さすがに0円はおかしいだろうと思い、原因を調べました。同じような状況になってたりする方のモヤモヤもきっとスッキリするはず。

アドセンス クリック単価の平均

アドセンスのクリック単価の平均は、ジャンルによって高い低いがあるものの、クリック単価は総じて20円〜30円が平均と言われています。

クリック単価が高いのは、成約した場合の報酬が高いジャンルです。

  • 保険系(生命保険、医療保険、自動車保険、など)
  • 美容系(ダイエット、エステ、脱毛、美容整形、など)
  • 投資系(FX、不動産、株、など)
  • 金融系(クレジットカード、住宅ローンなど)
  • 教育系(英会話、海外留学、など)
  • 仕事系(就職、転職、派遣、など)
  • 婚活・出会い系(結婚相談、婚活、など)

逆に以下のようなジャンルはクリック単価が低いと言われます。

  • 物販系(Amazon、楽天、など)
  • モバイルアプリ系
  • マンガ系
  • ゲーム系

クリック単価の平均は20円〜30円。それなのにクリック単価1円、0円って…。ちょっとおかしくない?

アドセンスのクリック単価が0円、1円の理由をネットで調べてみると、以下のようなことが理由として挙げられていたりします。

  1. そもそもクリックされていない。
  2. そもそも広告単価が安い
  3. CPM課金の広告
  4. 無効なトラフィックと判断された。
  5. スマートプライシングの影響

世間のクリック単価の平均は20円〜30円。なのに、単価1円とか0円…。そんなところに、

 

1.  クリックされてないんじゃない?

(クリック単価1円とか0円のように低いということはあり得ないよ)

いやいや、AdSenseのレポートにクリック数は上がってるし…。

 

 

2. 単価が低い広告だってあるんだよ

(単価1円とか0円もあり得るんだよ)

いやいや、さすがに0円はおかしいよ…。

 

こっちは「なんか変だなぁ」と思って調べているのに…、モヤモヤ…、スッキリしない。

1とか2って、回答になってないよね!!

となると、クリック単価が1円とか0円になる理由はきっと3、4、5のどれかのはず。調べてみました。僕の場合は3の可能性が高そう。たぶんこれを読んでいるあなたも(次の項でもう少し詳しく説明します)。もし、4、5となっているとアドセンスブログ運営にとっては注意する必要がある状態だと思います。

クリック単価1円とか0円の理由 これが答えの可能性が高い

これを理解すれば、クリック単価が1円とか0円と表示される状況がわかります。

  • CPM課金の広告がクリックされた場合の収益
  • Google AdSenseのレポートで表示されるCPC(クリック単価)の意味

 

アドセンス CPM課金の広告がクリックされた場合の収益

アドセンスの広告には入札タイプとして、大きく2つの種類があります。

  • クリック単価(CPC)タイプ
    (以下、CPC課金タイプ)
  • インプレッション単価(CPM)タイプ
    (以下、CPM課金タイプ)

CPC課金タイプ

CPC課金タイプの広告は、「広告がクリックされると収益が発生する」タイプの広告です

クリック単価(CPC)

クリック単価(CPC)は、ユーザーの 1 回の広告クリックから得られる収益額です。広告のクリック単価は広告主が決定し、宣伝内容に応じて競合広告より高いクリック単価が支払われる場合もあります。

引用元:AdSenseヘルプ

 

CPM課金タイプ

CPM課金タイプの広告は、「ブラウザに広告が表示されると収益が発生する」タイプの広告です。

インプレッション単価(CPM)

インプレッション単価(CPM)とは、「表示回数 1,000 回あたりの単価」です。 インプレッション単価広告を掲載する広告主様は、表示回数 1,000 回あたりに支払う価格を設定し、広告を表示するプレースメントを選択します。料金は広告が表示された回数に応じて発生します。

引用元:AdSenseヘルプ

 

CPM課金タイプの広告は、ブラウザに広告が表示されると収益が発生するタイプの広告ですから、広告がクリックされても収益は発生しません。

ん??
広告がクリックされても収益が発生しない??

そうなんです。CPM課金タイプの広告の場合は、クリックされても収益は発生しないんです。この広告がクリックされても収益が発生しない場合がある、ということを理解していないのがクリック単価が1円とか0円で悩んだり混乱する主な要因。

 

Google AdSenseのレポートで表示されるCPC(クリック単価)の意味

もう一つ、混乱を引き起こす要因となっているのが、、Google AdSenseのレポートに表示される「CPC(クリック単価)」という数字。

Google AdSenseのレポートに表示されるCPC(クリック単価)は、全方式の広告の見積もり収益額を全方式の広告のクリック数で割った値であって、CPC課金方式の収益とクリック数で計算したものではないんです。つまり、AdSenseレポートで表示されるクリック単価はCPC課金方式の広告が1回クリックされた時の収益とは違う値なんです。

$$
アドセンスレポートのCPC = \frac{CPCの収益 + CPC以外の収益}{CPCのクリック数 + CPC以外のクリック数}
$$

CPM課金方式でしか収益が上がっていない時に、CPM課金方式の広告にクリックが発生したりすると、低い収益(CPMタイプ)÷クリック数 がCPC(クリック単価)として表示されます。CPMの収益が0円だったりすると、クリック単価も0円と表示されてしまうということです。

僕が、クリック単価0円というのを確認した時も、0円というのを確認したのは午前中で、夜には1円になっていました。クリック単価が変わったこともこれで納得です。

クリックされた広告の課金方式を確認する方法

クリックされた広告がどの方式の課金タイプであるかは、AdSenseのレポートから調べることができます。

  1. 「メニュー」 – 「レポート」 – 「入札単価タイプ」を選ぶ
  2. 対象の期間を調べたい日付にする

これで入札方法別に推定収益額、クリック数を確認することができます。

Google AdSemseのレポートのCPC(クリック単価)の値が低い日にクリックされている広告がCPM課金タイプの広告のみだったりすれば、クリック単価が低い理由はCPM課金タイプの広告しかクリックされていないからと結論づけられます。僕はこれでした。

CPC課金タイプ、CPM課金タイプ以外の広告

アドセンスの広告タイプとして、大きく2種類あるものとして話を整理しましたが、本当はCPC課金タイプ、CPM課金タイプ以外に

  • アクティブ ビューのインプレッション単価(アクティブ ビューの CPM)
  • エンゲージメント単価(CPE)

というのもあり、広告タイプとしては計4種類あります。ただ、これを含めても状況としては同じです。一応、上記2つについてもどういうタイプの広告なのか示しておきます。

アクティブ ビューのインプレッション単価(アクティブ ビューの CPM)

アクティブ ビューのインプレッション単価(アクティブ ビューの CPM)入札では、広告主様は表示可能な 1000 回のインプレッションに入札しますが、表示可能と判断されたインプレッション(つまり、広告の少なくとも 50% が最低 1 秒間画面に表示された場合)のみ支払います。

引用元:AdSenseヘルプ

 

エンゲージメント単価(CPE)

エンゲージメント単価(CPE)制では、ユーザーが広告に反応してエンゲージメントが発生した場合のみ料金が発生します。たとえば、広告主様はライトボックス広告(大きなサイズに展開可能なエキスパンド広告の一種)の費用をエンゲージメント単価に基づいて支払います。ライトボックス広告に対するユーザー エンゲージメントが発生した場合(広告に 2 秒間カーソルを合わせて広告を展開した場合など)は、サイト運営者様の収益が発生します。

引用元:AdSenseヘルプ

 

アドセンスブログで注意したいこと

クリック単価が1円とか0円になっている理由は、CPM課金タイプの広告だからという可能性は高いものの、

  • 無効なトラフィックと判断された
  • スマートプライシングの影響

が原因である可能性も0ではありません。これらの場合はアドセンスブログを運営する方にとって注意する必要がある状態だと考えられます。

アドセンスで無効なトラフィックと判断されると

意図的な不正トラフィックだけでなく、偶発的なクリックも無効とされます。これにより収益の見積もり額と確定額が一致しなくなったりしますし、無効トラフィックが多数検出されると、最悪、アカウント停止または無効化されてしまいます。AdSenseアカウントは一度でも停止されると、その後二度と取得できなくなってしまいます。これは絶対に避けなくてはいけません。

収益化と広告
無効なトラフィックの定義

無効なトラフィックとは、広告主様の費用やサイト運営者様の収益を作為的に増やす可能性のあるクリックやインプレッションのことです。無効なトラフィックには、意図的な不正トラフィックや偶発的クリックが含まれます

無効なトラフィックの例は次のとおりです。

  • サイト運営者様が、ご自身のライブ広告をクリックしてクリック数やインプレッション数を増やすこと
  • 1 人以上のユーザーが繰り返しクリックして、クリック数やインプレッション数を増やすこと
  • サイト運営者様がご自身の広告でのクリックを誘導すること(例: 広告をクリックするようユーザーを誘導するあらゆる言葉、大量の偶発的クリックを誘発する広告掲載など)
  • 自動クリックツールやトラフィック ソース、ロボット、その他の不正な行為を行うソフトウェア

Google 広告のクリックはユーザーの純粋な興味のもとで行われる必要があり、AdSense プログラム ポリシーでは、クリック数やインプレッション数を作為的に増やすいかなる行為も固く禁止されています。お客様のアカウントで無効なトラフィックが多数検出された場合、広告主様とユーザーを保護するために、アカウントを停止または無効化させていただく場合があります。お客様のトラフィックの品質を確認できない場合は、広告の配信を制限または停止することがあります。無効なクリック操作が原因で、収益の見積もり額と確定額が一致しなくなる場合があります。

引用元:AdSenseヘルプ

スマートプライシングがアドセンスに適用されると

ウェブページでのクリックが具体的な行動につながるビジネス成果につながる可能性が低いと判断されると、そのページでの入札単価が引き下げられる可能性があります。ビジネス成果につながるかどうかなので、ブログ運営者側からコントロールすることは難しいのですが、無効トラフィックとされるような方法は、スマートプライシングの面でも行ってはいけない行動だと思います。

Smart pricing

個別単価設定による拡張クリック単価を使用している場合は、Smart Pricing でディスプレイ キャンペーンや検索キャンペーン(ディスプレイ ネットワーク対応)のクリック単価が調整される場合があります。これにより、クリックの価値を推測して入札単価が自動的に調整されるため、時間と手間が軽減され、目標達成に向けてパフォーマンスが改善されます。

Smart Pricing では、ウェブページでのクリックが具体的な行動につながるビジネス成果(オンラインでの売り上げ、登録、電話での問い合わせ、ニュースレターの購読申し込みなど)につながる可能性が低いと、Google 広告データから判断された場合は、そのページでの入札単価が引き下げられます。単価の調整においては、広告の表示につながったキーワードやサイトのテーマ、広告が配信されたウェブページやアプリの種類など、さまざまな要素が考慮されます。

引用元:AdSenseヘルプ

 

まとめ

世間では、アドセンスのクリック単価の平均は20円〜30円と言われ、クリック単価10円以下だと単価の低さを嘆く人もいる状況。1クリックで、1円、0円なんて、おかしいだろうと思い、色々調べました。この2つの原因でAdSenseレポートのCPCが低くなっている方も多いのではないでしょうか。

  • クリックされても収益が発生しない場合がある
  • AdSenseレポートをCPCは全収益推定額÷全クリック数なので、CPC課金タイプの広告の平均単価ではない

たぶん、PV数、クリック数が高ければ、アドセンスのクリック単価が1円とか0円なんて数字にはならないでしょう。結局、PV数を上げるしかないってことですね。